知識労働従事者の管理対象業務とは
知識労働従事者であるナレッジワーカー(以下、KWという)の業務は、大きく分けると2つの分解できる。一つは、維持・管理型業務。もう一つは、構造・改革型業務。これらをわかりやすく表現しなおすと、維持・管理型業務とは「処理する業務」と言い換えられる一方、構造・改革型業務とは「考える業務」と表現できる。KWにとって、社会から期待されている業務とは、「考える業務」(以下、T型業務®という)であって「処理する業務」(以下、S型業務®という)ではない。一方で、処理する業務が不必要と言っているのではなく、これらの業務は細切れ時間を投入して粛々とこなしていくことが期待される。
つまり、KWのマネジメント対象業務とは、「T型業務®」であり、この業務に対して、計画的に時間を投入して期待される成果を導いているかを管理することによって、最終成果に到達する確実性を高めていく。
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T型業務®の時間配分
KWの一日の業務内容は見えない場合がある。時を過ごしているだけで一日が終わってしまっている場合もある。だからこそ、事前に計画し、その計画通りに実行し、最終成果を振り返って反省する習慣が必要になる。では、T型業務®に投入するべき年間総時間から一日に投入するべき参考時間を計算してみよう。

5日間×4週間×12か月=240日。年間労働日数は240日とすると、一日の投入するべきT型業務®時間は、約2.5時間(600時間÷240日)となる。
PDC(Process Design Concept)®
T型業務®が定義されたら、次は、そのT型業務®の成果管理を行うために、プロセスマネジメントの領域に移る。T型業務®は戦略に沿ってデザインされた業務であるからこそ、過去の事例にとらわれることなく、自ら主体的にプロセスをデザインさせることによって、主体性を芽生えさせる。
W ROI®
KWは、多くのT型業務®を抱えている。それらが個人だけで管理されるのであるならば、組織(例;部・課)としての組織力が定量的に見られない。W ROI®は、個人のT型業務達成率(質・量)を複数メンバーで構成させる組織指標に置き換える測定技術です。この測定技術を活用することによって、個人の活動状態と、組織への影響度合いがリンケージすることになります。

補足;主体的な「改善活動」
KWにとって、S型業務®にしか従事していない日々が続くと、正社員として市場から期待されているT型業務®に従事できていない自身に緊張感が走るものである。従って、T型業務®に対しては計画し管理した上で、S型業務®はT型業務®以外の細切れ時間などを上手く使って処理すればよいのである。つまり、T型業務®が見えている人材とは、必然的にS型業務®に対して主体的に「改善活動」を行っているものである。そのような状態で基幹系システム、及び、情報系システムを導入すると飛躍的な生産性が向上されることは容易に予想される。