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Ⅲ;仕事の目的と本来・計画業務

 ナレッジワーカーの生産性向上 

  1. 仕事の目的は明確か?
  2. 本来・計画的に行う業務は明確か?
  3. 生産性向上の主役は組織ではなく当事者
  4. 継続学習すること(放置すると知識は枯渇する)
  5. 互いに教えあうこと
ナレッジワーカーの生産性を向上させるためには、5つ要因があることをP, F, ドラッカーは示唆している。

この中でも、上位2項目に注目してみたい。


 目的と本来・計画業務が一致しているか? 

どんな些細な業務であっても、そこには目的が存在している。目的が存在しているからこそ、その業務に従事する意義が理解できる。

必然的に、数多くの業務の中において優先順位が付けられる。結果、そもそも「本来・計画的に行わなければならない業務」が定義されるものである。

繰り返しになるが、目的に一致するべき優先順位の高い業務とは、

  1. 本来・非計画的に行う業務ではなく、
  2. 非本来・計画的に行う業務ではなく、
  3. 非本来・非計画的に行う業務でもない、

ということである。つまり、

  1. 本来・計画的に行う業務である。

さらに、これらの業務が、自社の持続的競争優位性に繋がる業務でなければならない。ここで、理解を共有しておきたい内容が、ナレッジワーカーの業務には、二つの側面がある、ということである。

一つの仕事の二つの側面.jpg


 本来・計画業務=T型業務® 

【パターンⅠ】営業人材

  1. 営業人材として、クライアント先への訪問活動を行うことは、「本来・計画的」に行う業務である。
  2. しかし、これはT型業務®と言えるだろうか?
  3. 答えは、Noである。
  4. クライアント先への訪問は、目的ではなく方法の一つである。
  5. 従って、訪問する前に、クライアントが感謝するようなアイデアを考える、とか、
  6. クライアントが喜ぶ社会情報をまとめて準備する、とか
  7. 当事者が考えないと導き出せないT型業務®があるからこそ、それを検証するためにここでは「訪問活動」が存在する。

【パターンⅡ】管理職

  1. 管理職として、課員を定期的に集めて会議を開催することは「本来・計画的」に行う業務である。
  2. しかし、これはT型業務®と言えるだろうか?
  3. 答えは、Noである。
  4. 課員と会議を開催することは、目的ではなく方法の一つである。
  5. 従って、会議を開催する前に、想定質問(もしくは、想定回答)を、分解・図解・例解しながら考える、とか、
  6. 当事者が考えないと導き出せないT型業務®があるからこそ、それを検証するためにここでは「会議」が存在する。

以上にように、本来・計画的に実施する業務においても、T型業務®の優先順位が高いことをここでは理解しておきたい。


 Agenda 

Ⅰ;企業の持続的競争優位性(SCA)とケイパビィリィティ
Ⅱ;ケイパビィリィティとT型業務®
Ⅲ;仕事の目的と本来・計画業務
Ⅳ;スケジュール管理ではなく成果管理
Ⅴ;成果管理のための週間業務計画表
Ⅵ;ランチェスターの法則に基づいたT型業務®の測定
Ⅶ;従業員満足度を極めて高めたT型業務®
Ⅷ;T型業務®は先行指標であって結果指標ではない