信頼性というモデレーター

ハイプサイクルでは「信頼」がキーイシューになっている(ここでの信頼はデータに関するもの)。その以前から、未来予測などでは、信頼性はトップイシューといえる。

2019年2月18日放送クローズアップ現代で政府が発表するデータが信頼できるかどうかに関しアンケートが実施され、その内容が紹介された。信頼できると回答したのは僅か5%であった。関連する様々な事実がそのような回答を導いた。今でも政府による数字の忖度は度々報告されている。

大企業による不正も後を絶たない。橋梁補強といいながら実際は手抜きであった。命にかかわる。大学入試にも不公正が発覚し人の人生を狂わすことになった。

信頼が欠如した社会では安全が必要となり、結果、社会コストを増大させ、生活者の生活を逼迫させる。例えば、街中に監視カメラを置くようになれば、そのコストは住民が負担する。

取引相手が信頼できるまでは分厚い契約書、全品検査そして高い弁護士費用に備えなくてはならない。

これが良い社会かどうかは個人によって異なると思うが、根底にあるのは倫理観である。

人は生理的そして安全の欲求が満たされないと倫理を超えた行動に出ることがある。経済の安定と成長は、生活の安心に繋がる。